And I listen to your voice for next to you.
"I won't last a day without you"
chorus
愛情を知らない私に、彼がくれる愛は大きすぎた。
例えば生まれたその日から皆に虐げられていた私を、優しく抱きしめてくれる。
例えば稀に見る悪夢に魘される私を、そっと起こしてくれる。
ただこの世界で、同じ空気を共有しているだけでも幸せなのに、
彼は私と同じ色をしていた。同じ模様が額にあった。
私の病んだ心の原因が、同じように彼にある。
彼は家族と言う名の敵から私を解放し、そして新しい家族を紹介してくれた。
恋など知らない。
けれど彼は何も言わずに私にキスをくれる。
意味など知る由も無い。
ただその唇から伝わる生暖かい体温はとても心地が良くて、
私は何度も、何度も彼にキスをねだった。
そして幾度か呼吸を繰り返すうちに、私はいろいろなことを知った。
私達が神の使徒で、選ばれた人間だってこと。
私達が生きていくためには、人を殺さなければいけないということ。
彼の大事なものを、壊さなければいけないということ。
大人になった私は、いつまでも夢を見ているわけにはいかない。
きっとそれは、彼も理解してくれる。
でも知ってるの。
私が人を殺す度、彼は哀しい顔をする。
私は強欲な女だから、
生きること、愛されること、
どちらも失いたくないと思ってしまう。
"私はあなたがいないと生きていけないのに"
ねえ、こんな私でも、あなたは好きでいてくれる?
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
06.10.25